作品ごとに変わる不二子の絵。私が一番好きな不二子は新ルパンの不二子です。中でも'80のオープニングの不二子はすごくステキ。銃に口紅をこめて撃つ時の不二子は最高です(^.^)。
それに、新ルはエンディングがすごくいいです（LOVE IS EVERYTHINGバージョンは不二子出てないけど）。
いつも一人ぼっちで海を見ている不二子。ちょっとさびしげで、でも軽く微笑んでもいて。ああいう時不二子は、いったい何を思っているのかなあと思うと胸がキュンとなる(>_<)。ここでの不二子はトラブルメーカー的存在ではなく、普通の一人の女性として描かれてます。
あのエンディングを見てると、新ルスタッフは不二子を「すぐ裏切る欲張りなだけの女」とは思ってないのがわかります。ちゃんと不二子への思い入れがあるんですよね。今のテレスペのスタッフに見せてやりたいです。

旧ルパンの不二子（長髪不二子のみ。ミディアム不二子は積極的に無視）ももちろんいいんだけど、ちょっと愛くるしすぎます。あんなにかわいいと、私の不二子像とはちと違う。
その点、新ル不二子は何かたくらんでそう(^_^;)で、わがままそうな感じがいいです（もちろんほめてるんです！）。それに、新ル不二子は上品で誇り高いとこが好き。
パースリの絵はあんまり好きじゃないです、不二子なんて変に顔が縦長だし。
テレスペは途中から見てないんだけど、ビデオのパッケージを見る限り「まさかこれが不二子？」って思うようなのがほとんど。”ゲストヒロインに力入りすぎて、不二子適当”なのが多くて許せん。

モンキーパンチ先生の描く不二子は、すごく魅力的でいいですね。けっこうＨなシーンも多いんだけど、不二子が気高く描かれてるからあんまりいやじゃないです。男性なのに、どうしてあんなにステキな女性が描けるのかフシギ。セクシーなんだけど媚びてないんですよね。

声優さんは、旧ル二階堂有希子さんと新ル以降の増山江威子さんがいらっしゃいますが（「風魔」は未見です）、新ルをリアルタイムで見て育った私にはやっぱり増山不二子がベスト。
二階堂さんは甘えた感じが強くて声がかわいすぎて、私は不二子のイメージではないです。
増山さんはちょっと高飛車なセリフをすごくかっこよく決めてくださるので、だーい好き。
「私は高くつく女よ」なんて言い切ってイヤミじゃないのはさすがです。もし増山さんが不二子を演じてなかったら、私はこんなには不二子ファンになってないと思います。セクシーだけどすごく上品だからいやらしくないし、コミカル不二子もかわいく演じてらっしゃるし。私もあんな声になりたかったなあと憧れる方です。

性格などの人物設定は、旧ルの前期の不二子は安定してて好きです。新ルは作品及び脚本家によってかなり不二子像が違ってるんですよね。ルパンと次元は誰が書いてもあんまり設定が（絵もだね）変わらないけど、不二子・五右エ門・銭形は脚本家の解釈でぜんぜん違ってる。見てると「あー、この脚本家は不二子のこと好きじゃないなあ」ってわかります。
パースリは「不二子がオチ」なのが多くてイヤです。安易に不二子をオチに使うな！と、見ててイライラしちゃいます。
テレスペの初期はまあまあだったけど、毎年ひどくなっているようで私は見るの中断してました。ここしばらくのテレスペスタッフは「レギュラーだから不二子を出してる」だけで、ほんとは「ゲストヒロインだけいればいい」と思ってるのがミエミエ。
長編では「ルパンｖｓクローン」がベストです。不二子の絵はあまり好きじゃないんだけど、言動がすごく不二子らしい。あれだけル・次・五に迷惑かけといて全然反省してないのに、見てても「不二子いいなあ」と思ってしまう（私が不二子ファンだからか（笑））。
話はそれるけど、よくニュースでクローン技術の話が出るたびにマモーが頭に浮かびます。この作品が作られた当時「クローン」なんて夢の夢だったはずで、スタッフの先見の明には感心です。

たぶん、ルパンレギュラー中一番見る人（作る人もか）によって解釈がぜんぜん違うのが不二子でしょう。「不二子ファン」と言ってもそれぞれ好きな不二子像は違うはず。
でも不二子が好きな人に共通してるのは「裏切ってばかりのトラブルメーカーなのに憎めない」ことだと思います。じゃ、どうして憎めないのか。これって永遠の謎ですよね。
私の答えは「それが峰不二子だから」です。