• 強　さ
  最初はルパンの敵として登場した五右エ門。もちろん強さはルパンに劣らないはず、と言いたい所ですが師匠の百地にも指摘されたように、ルパンに比べ五右エ門には「非情さ」が足りません。また女性に弱すぎます、いくらなんでも（笑）。その点で−１はしょうがないでしょう。でも、ひどい拷問にかけられてもルパンの弱点を言わなかった精神力は尊敬の一言。
  
  
• 誠実さ
  女性に対してひたすら純情。「浮気」「遊び」とは無縁でしょう。次元のように恋人を「俺なんかに関わってたらダメだ」（キャサリンの時みたく）と突き放すようなこともなさそう。だって修行に生きる覚悟をしているはずの五右エ門が恋人を作るからには、その女性を一生愛して守るはず。文句なく満点をあげちゃいます(*^｡^*)
  しかーし。男性としては理想的ですけど、不二子の相手にはちと誠実すぎの感が・・・。
  
  
• 頭の良さ
  この項目は、五右エ門・次元はどうしてもルパンの天才ぶりにかくれてしまいがち。とはいえ頭が悪いはずはありませんね。ただ五右エ門は「ずる賢さ」がなさすぎ。ま、そこが良いとこなんだけど(^.^)。女性にもすぐ騙されちゃうし、残念ですが２マイナス。これからルパンの側でいろいろ学んでね。
  
  
• 図太さ
  いつも冷静な五右エ門も、女性に対しては笑っちゃうほどナイーブで純粋。あの不二子のお相手にはちょっとウブ過ぎでは。「ガールフレンド」不二子に騙されていたと知った時も、かなりショックだった様子。まあ今は不二子の裏切りには慣れっこでしょうけど、恋人となれば話は別だろうなあ。ここではあくまで女性に対する図太さということで、点数は２。
  
  
• 包容力
  不二子の裏切りを許し、不二子を許すルパンも許してきた五右エ門。不二子に斬鉄剣を盗まれた時も、笑って「コンニャクイモ」で許してたし（不二子ファンとしては「コンニャクイモ」も不満だけどね〜(-.-)）。 ルパンとの関係も、いつも一緒にいて世話を焼く「女房役」次元に対し、一歩引きつつもピンチの時は必ず助けに行く「頼りになるやつ」五右エ門といった感じ。
  不二子ファンとしては、裏切ってもあまりお仕置きしないで欲しいということで１マイナス。
  
  
• 優しさ
  とても繊細な優しさを持ってる日本男児。”気を失った不二子を膝枕”いいですよね〜(*^｡^*)。五右エ門の優しさって〈癒し系〉って感じしませんか？
  ルパンも次元も五右エ門もすごく優しいけど、その形は三者三様でそれぞれが素敵。こんな３人に囲まれてる不二子がうらやましいなあ・・・。
  
  
• 財力
  持ってないはずはないのに、持ってる感じのしないこの人。特に趣味はなさそうだし（着道楽説もあるけど）、ルパンのように女に貢いでるはずもない。いったい何にお金を使ってるんでしょうか？修行に金がかかるのか、しょっちゅう折れてる斬鉄剣を直すのに使ってるのか。世界中で高い日本食を食べてたって、たかが知れてるはず。うーん、わからない。
  ま、人並み以上には持ってるけどルパンほどじゃない、というあたりで４。
  
  
• 刺激度
  一緒にいたらいろんな意味で面白そうな五右エ門(笑)。ただ恋愛の相手としての刺激はあまりなさそうなので、不二子には物足りないでしょう。不二子のような大人の女を相手にするにはまだまだ”お子ちゃま”ですね^^;。でも五右エ門にはかけ引きなんて覚えないで、いつまでも純粋なままでいて欲しいと思うのは私だけ？点数は２。

☆本人たちの気持ち☆

不二子→五右エ門
ルパン・次元への態度に比べ、五右エ門に対して屈託ない不二子。ほとんどいたずら感覚で五右エ門の命である斬鉄剣を盗み、自殺未遂までさせちゃってます。また、「マザコン」呼ばわりして五右エ門を怒らせてみたり。かと思えば、死んだと聞かされていた五右エ門が現れた時には、ほっぺにキスしてます（『暗殺指令』）。不二子の打算のないキスなんてかなり珍しい！よね。
ルパン・次元が不二子よりそれなりに年上と思われるのに対し、五右エ門と不二子はかなり年が近いように思えるので(私個人の意見ですが)、不二子は五右エ門に同級生のような親しみと気安さを感じているように見えます。
不二子にとって五右エ門は、駆け引きの必要ない、安心できてちょっとからかいたくなる存在なのでは。

五右エ門→不二子
「ガールフレンド」だった頃は相当不二子に惚れてた様子の五右エ門。その後も「ふじなみぎんこ」に変装した不二子を簡単に近づけてました。不二子はルックスではかなり五右エ門のタイプなのでしょう。純情なだけに、騙されたことはかなりショックだったようで、「殺し屋はブルースを歌う」で不二子の命が危なかった時も、手術道具を運んだだけで、あとは笛を吹いてました。
しかし、不二子が危なければもちろん助けているし、心配している時もあります。それに彼は、気乗りしない仕事はあっさりと下りてしまうように、本当に嫌いな人間と行動を共にはしないはず。いろいろ言っても不二子を「仲間」として認めているでしょう。
五右エ門は不二子のことを、(恋愛感情抜きで)仲間としてけっこう好きなんだろうなって思うんですけど、皆さんどう思います？

★総　　　評★
五右エ門は男としては理想的なんだけど、不二子の恋人には正直向いてないなあと思いました。まっすぐすぎて、不二子も裏切り甲斐がないだろうし。裏切られまくってズタズタに傷つく五右エ門なんて、見たくないしねー。それに「私あのダイヤが欲しいのぉ、盗んで〜」とおねだりしても、「拙者、女にやるための盗みなど出来ん！」とか言われちゃいそうで(^_^;)。
それになんといっても婚約者がいますからね〜。不二子は他人の男は取らないと思うし、五右エ門だって紫さんを捨てるようなことはしないで欲しいしなあ。

よく考えると、ルパン・次元・不二子という「無国籍」な３人に「純日本」五右エ門を加えたモンキーパンチ先生の発想ってすごいですよね。拳銃でバンバンやってる中に刀持った侍が一人。もし五右エ門がいなかったら「ルパン三世」はこんなに面白く広がりのある作品にならなかったと思うので、やっぱりモンキーパンチ先生は偉大です。
私は大塚五右エ門と井上五右エ門どちらも好きです。ただ新ル育ちなので、井上さんの「クールでお茶目な五右エ門」になじんじゃってますね。井上さんのお声ってつくづく２枚目声だなあ。
不二子にとって「張り合わなくてもいい、駆け引きのいらない男」というのはかなり貴重だと思うので、恋人になるよりは不二子を見守ってて欲しい存在ですね、五右エ門は。
いずれは紫さんのもとに帰る日が来るのかしら・・・。